【5分で読める♪】暗号資産の「販売所」と「取引所」の違いとは?メリット・デメリットも解説♪
「販売所」と「取引所」の違いをご存じですか?
本記事では、「販売所」と「取引所」の違いについてご説明いたします‼
2008年に取引が開始され、一時期ものすごい高騰を見せて、一躍話題となったビットコイン。
今では、2,000種類以上の仮想通貨(暗号資産)が世に出まわっていると言われており、実際に取引を行っている方も増えてきていると思います。
私自身も、小額ではありますが、時期を見計らって実際に売買を行っておりますが、買い方には「販売所」と「取引所」の2通りあるのをご存じでしょうか?
本記事では、その違いがよく分からないという方のために、「販売所」と「取引所」の違いやメリット・デメリットなどを紹介しながらわかりやすく解説いたします。
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仮想通貨「販売所」と「取引所」の運営元
仮想通貨(暗号資産)を取引する場所として、「販売所」と「取引所(板取引)」があります。
原則、仮想通貨(暗号資産)の販売所と取引所の運営元が大きく異なることはありません。
通常、販売所を運営している会社は、取引所も運営していて、大きく変わらない理由は、金融商品取引法という法律が関係しています。
この法律は一言で言うならば、「仮想通貨などの投資性のある金融商品を取り扱うには、内閣総理大臣への申請・登録が必要」が必要という法律です。
資本金や事業者としての適性などの審査項目があるため、誰でも申請をして承認を受けられるものではありません。
2023年1月18日現在、暗号資産交換業者として登録されている会社は31社(関東財務局28社、近畿財務局3社)となっております。この中には、有名な「Coincheck(コインチェック)」や「bitFlyer(ビットフライヤー)」なども含まれています。
さらに、仮想通貨のレバレッジ取引や先物取引を提供するには、金融庁登録を受けて「第一種金融商品取引業者」にならなければなりません。
仮想通貨(暗号資産)の「販売所」と「取引所」の主な違い
「販売所」と「取引所」の運営元は大きく変わらないと先程ご説明しましたが、この2つには違いがありますので、その点を解説していきます。
- 取引相手の違い
- 注文方法の違い
取引相手の違い
まず、「販売所」と「取引所」では取引相手が異なります。
- 「販売所」
個人と仮想通貨の交換業者で取引を行う。
「Coincheck(コインチェック)」や「bitFlyer(ビットフライヤー)」などの業者から、交換業者が決めた価格で売買する方式。
スーパーの様な小売店といったイメージですかね。 - 「取引所」
個人同士で取引を行う。
取引所に登録している個人間で、仮想通貨を買いたい人と売りたい人が希望の値段を提示し、取引所が仲介となって売買する方式。
メルカリの様なフリマサイトをイメージすると良いかもしれません。
注文方法の違い
「販売所」と「取引所」は注文方法も違います。
「販売所」では仮想通貨の交換業者と取引をするため、「○○を○個欲しい!」と言ったらすぐに購入が可能です。しかし、買う金額は指定できません。このように、金額は指定せずに購入宣言をした時点で設定されている売り金額で買う注文方法を「成行(なりゆき)注文」と言います。
「取引所」では買う側が「○○円で買いたい」、売る側が「○○円で売りたい」という金額を設定することが可能です。
その金額が合えば取引が成立する仕組みです。このように金額を指定して買う方法を「指値(さしね)注文」と言います。
「販売所」は成行注文のみですが、「取引所」は成り行き注文や指値注文も可能です。
「販売所」のメリット・デメリット
ここまでの説明を聞いて、「販売所」で取引をした方が簡単だし、安心なのではないか?と思う人も多いかと思います。
初心者の方にとっては、操作が簡単なためメリットが大きいですが、ある程度取引をして慣れてきた人には、損をするといったデメリットの方が大きく映るかもしれません。
販売所のメリット
販売所のメリットを3つ挙げたいと思います。
注文方法が簡単
成行注文で「○○を○個買いたい!」と注文すれば、交換業者が指定した金額で購入することが可能なので簡単です。銘柄や個数、金額で悩む必要がありません。
約定までがスピーディー
交換業者との取引となるので、約定(やくじょう)までがスピーディです。
※約定(やくじょう)とは、取引が成立することを指します。
基本的に交換業者は売ってくれるので、買いたいと思ったときにすぐに買うことができます。
「販売所」の方が通貨銘柄が多い傾向にあるため、買いたい銘柄が無いことはほとんどありません。
販売所のデメリット
販売所のデメリットを3つ挙げたいと思います。
スプレッドが広い
スプレッドとは、買値と売値の差額のことを言います。
交換業者は仮想通貨(暗号資産)を安く買って、それより高い値段で売ることによって差額で利益を出しています。
多くの場合、このスプレッドが取引所(板取引)より広く設定されています。
成行注文のみ
自分の価格を指定して売買を行うことはできません。
成行注文の方が簡単なので初心者には向いていますが、指値注文をしたい人には向いていません。
現物取引のみ
手元に資金がないと大きいお金を動かせないというデメリットがあります。
現物取引とは、持っている資金の範囲内で取引をすることを指し、手持ちが1万円ならば最大1万円分の取引しかできません。
「取引所」のメリット・デメリット
「取引所」は個人間のやり取りで、成行注文や指値注文も可能です。
そんな「取引所」にもメリット・デメリットは存在します。「取引所」は比較的中級者以上へのメリットが大きいです。
取引所のメリット
取引所のメリットを3つ挙げたいと思います。
手数料が安い・スプレッドが狭い
「取引所(板取引)」のメリットは、スプレッドが狭く、手数料が安いもしくは無料ということがあります。
多少操作は複雑ですが、「販売所」と比べると大抵は「取引所」の方がスプレッド・手数料は安いので、中級者以上の人は取引所を好みます。
レバレッジ取引であること
証拠金取引に対応している場合、レバレッジ取引ができるのも良い点です。
レバレッジ取引では、担保として証拠金を預け入れることで、その何倍もの額を取引することができます。
手持ちの資金が少なくても、大きい額を動かせるのが魅力です。
成行・指値注文が可能
「販売所」では成行注文しかできませんが、「取引所」では、成行注文・指値注文の両方ができます。
慣れてきて、より自分好みに取引をしたいという方は指値注文をする傾向にあるので、中級者以上の方は指値注文ができる「取引所」にメリットを感じやすいようです。
取引所のデメリット
取引所のデメリットを2つ挙げたいと思います。
約定まで時間が掛かる
売る人がいないと取引は成立しないため、希望する金額で売っていなければ、金額を見直すか売ってくれる人が出るまで待つしかなくなります。
流動性の低い取引所では、時間が掛かることも覚悟しましょう。
通貨銘柄が少ない
通貨銘柄も「販売所」と比べると少ない傾向にあります。
「販売所」では買えたけど、「取引所」では買えなかったということも日常茶飯事です。
スムーズに取引を行いたい方は、「販売所」での取引をオススメします。
最後に
仮想通貨を取り扱う場所は、「販売所」と「取引所」があること、どういった違いがあるかを知って頂けたかと思います。
わかりやすく言うと、初心者なら「販売所」、中級者以上であれば「取引所」がオススメです。
仮想通貨(暗号資産)は、今後も必ず話題となる、投資先としても有力な市場だと思います。
しっかりと知識を身につけ、自分自身にあった取引方法で始めてみてはいかがでしょうか?
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