【簡単!?】秘書検定の難易度・合格率と受験費用を解説♪
秘書検定は学生や社会人に人気の資格で、所持していれば就職時や転職時に「一般常識を心得ている」「ビジネスマナーを取得している」ということで見なされ、とても有利に働く資格と言えます。
但し、1級から3級まで級が分かれているため、それぞれの難易度がどのくらいなのか、はたまた合格率はどの程度なのか、受験するための費用はいくらなのかなど、気になる方も多いと思います。
本記事では、秘書検定の級別の合格率や難易度について解説致します。
秘書検定とはどんな資格?
秘書に求められる知識・技能について問われる試験。
社会人に欠かせない能力などが身についていることを証明できる。
秘書検定とは、秘書に求められる知識・技能について問われる試験です。試験に合格すると、秘書に求められる知識・技能のみならず、一般常識や敬語の使い方、電話応対やビジネス文書の作成など、社会人にとって欠かせない様々な能力が身についていることを証明することが出来ます。
そのため、秘書検定は秘書を目指す人はもちろん、これから社会人になる学生や新社会人にもおすすめの資格です。
秘書検定の各級別の合格率
秘書検定の合格率は、階級が上がるごとに低くなる。
秘書検定3級 約71%
秘書検定2級 約60%
秘書検定準1級 約36%
秘書検定1級 約27%
※準1級以上になると、一気に受験者数も少なくなる。
秘書検定3級の合格率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 35,678人 | 26,046人 | 73.0% |
2020年 | 29,571人 | 22,785人 | 77.1% |
2019年 | 38,785人 | 29,816人 | 76.9% |
3級の受験者は高校生が最も多く、専門学生と大学生も含めた学生の受験者が全体の8割以上を占めます。他の級に比べて合格率は高めですが、間違いやすい問題が多いので、しっかり対策しなければなりません。
秘書検定2級の合格率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 67,111人 | 37,880人 | 56.4% |
2020年 | 50,313人 | 30,546人 | 60.7% |
2019年 | 73,824人 | 41,977人 | 56.9% |
3級に比べ、2級の受験者数は約2倍になっています。2級の受験者数は大学生が中心なので、就職活動に備えて受験する人が多いと考えられます。第124回の合格率は平均を下回りましたが、平均的な合格率は60%程度です。
秘書検定準1級の合格率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 4,156人 | 1,620人 | 39.0% |
2020年 | 4,857人 | 1,936人 | 39.9% |
2019年 | 9,377人 | 3,936人 | 27.3% |
準1級になると、受験者数は一気に少なくなります。
試験内容も一次試験と二次試験に分かれ、一次試験合格者のみが二次試験に進むことが出来ます。
一次試験と二次試験の主な違いは、筆記試験と面接試験となります。
秘書検定1級の合格率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 899人 | 231人 | 25.7% |
2020年 | 1,084人 | 325人 | 30.0% |
2019年 | 2,031人 | 555人 | 27.3% |
秘書検定1級は最も難易度が高いため、受験者数はさらに少なく、合格率もさらに低くなります。
準1級同様、一次試験二次試験があり、面接試験の対応がとても難しいとされています。
秘書検定の各級別の難易度
3級は、社会人として最低限必要な知識があるかを問われる内容で難易度は低め。
2級は、取得しておくと就職活動に有利。
準1級、1級は、さらに専門的かつ高度な知識と技能を問われる。
級 | 各級のレベル | 主な受験者層 |
3級 | 一般常識や基本的なビジネスマナー | 高校生 |
2級 | 電話対応や接客、仕事の優先順位のつけ方などの応用力 | 大学生、社会人 |
準1級 | 様々な場面での的確な判断力や対応力など、中堅秘書として求められるレベル | 大学生、社会人 |
1級 | 現役秘書やスキル向上を目指す社会人など、上級秘書として求められるレベル | 現役秘書、社会人 |
秘書検定3級の難易度
秘書検定3級は、社会人として最低限必要な知識があるかどうかを問う内容なので、難易度はそれほど高くありません。「上司が効率よく仕事を行うためにどのようなことに気をつけるべきか」など秘書の基本業務の知識や、社会人として求められる初歩的なマナーについて問われます。
秘書検定2級の難易度
秘書検定2級も社会人に求められる基本的な常識やマナーに関する問題が中心ですが、3級よりもやや難易度が上がります。3級の内容に加えて、接客用語が正しく使えるか、短い報告や説明が行えるか、社内外の文書を作成できるかなどが問われます。
また、仕事においては、身の回りの世話やサポートを行う際の優先順位を判断するなど、効率的に業務を遂行することも大切な要素なので、2級ではこれらに関する知識や技能も問われます。
3級よりも2級の方が大学生の受験率も高く、就職活動にも活かせるため、就活や転職活動を検討している方は2級の取得を目指すところから始めてみると良いでしょう。
秘書検定準1級の難易度
秘書検定準1級になると、試験内容が一次試験と二次試験に分かれます。一次試験の筆記試験に合格した人のみが二次試験の面接に進めます。面接は3人1組のロールプレイングで行われ、挨拶・報告・状況対応という3つの課題をその場でこなさなければなりません。
そのため、準1級に合格するためには、専門的な知識を身につけるだけでなく、それにふさわしい話し方や動作、態度などの練習も必要です。一般秘書としての対応力や判断力が求められるので、学生だけでなく会社員や現役の秘書も数多く受験しています。
秘書検定1級の難易度
秘書検定1級も、筆記試験を行う一次試験と面接を行う二次試験に分かれています。一般秘書を想定した準1級とは違い、1級は上級秘書を想定しているので、さらに専門的かつ高度な知識と技能を問われます。
筆記試験も全問記述式となり、先を読んで上司をサポートするための多面的な思考力が必要です。面接は2人1組のロールプレイングで行われることが多く、報告・応対に関する質疑応答の内容はもちろん、余裕と自信のある態度も求められるので、さらに難易度は高くなっています。知識と技能の両面でしっかりと対策しなければ、合格は難しいでしょう。
秘書検定の資格を取得するメリット
就職活動で有利に働く。
どの様な職種でも確実に活かせる。
丁寧で気配りが出来ると相手に好印象を与えることができる。
秘書になりたい人はもちろん、それ以外の職種を目指す人も秘書検定を取得することで様々なメリットを得られます。
社会人としてのマナーが身につく
秘書検定では、正しい敬語の使い方や身だしなみ、社会人として必要な一般常識などが問われます。そのため、秘書検定を取得することで社会人としてのマナーが身についていることを証明することが出来ます。
相手に好印象を与えることができる
秘書検定で身につくのは、秘書・社会人として必要な常識やマナーだけでは有りません。上司の仕事をサポートしたり、先を読んで行動したりと、組織の一員として効率的に仕事をする能力も身につきます。そうした協調性や起点を利かせる能力は、相手に好印象を与えます。入社後、社内外で良好な人間関係を築ける人は、会社からも必ず重宝されます。
秘書検定が就職に有利に働くのは何級から?
3級から履歴書に記載することが出来る。
但し、3級は高校生でも受験するレベルの資格であるため、2級以上の取得を目指すべき。
秘書検定は3級から履歴書に記載することができますが、就職の際に有利に働くのは2級以上とされています。
準1級からは試験内容に面接が加わるため、知識を身につけているだけでなく、それを実践できることの証明にもなります。また、準1級からは難易度が一段と高くなり合格率も低いので、資格を保有しているとなれば一目置く存在となれるでしょう。
まずは秘書検定3級の合格を目指そう
秘書検定は、秘書を目指す方だけの資格ではなく、幅広い業務に役立つスキルを学ぶための有効な資格です。まずは3級から取得し、徐々に階級を上げていきましょう。
準1級・1級は面接が含まれる難関試験なので、いきなり挑戦して合格するのは相当厳しいです。そのため、まずは3級取得を目指して勉強し、秘書検定というものを理解しながら自信をつけて上級に挑戦するのがおすすめです。
上級を目指す際には通信教育の利用が有効です。独学だと習得しづらい正しい敬語や所作なども、通信教育の専用教材を利用すれば、要点を絞った形でわかりやすく学ぶことが可能であり、時短にも繋がります。
3級・2級・準1級は試験内容が一部重複しているため、3級を勉強する際、物足りなさを感じたり、余裕を感じたりしたら上級の内容までまとめて勉強し、飛び級で試験を受けることも良いと思います。試験の申込時に実力に応じた級を選べば、効率的な勉強が可能です。社会人経験のある方においては、2級と準1級を最初から目指して受験する方も多い様です。
秘書検定の受験費用
令和4年5月現在の秘書検定受験料は以下の通りとなります。
※平成30年に受験料改定あり。
級位 | 受験料 |
秘書検定 1級 | 6,500円 |
秘書検定 準1級 | 5,300円 |
秘書検定 2級 | 4,100円 |
秘書検定 3級 | 2,800円 |
秘書検定 併願受験の場合の受験料
準1級と2級の場合 | 9,400円 |
2級と3級の場合 | 6,900円 |
令和4年度(2022年度)の試験情報
回数 | 試験日 | 受付期間 |
第127回 | 2022年6月19日(日) | 2022年4月7日(木)~5月17日(火) |
第128回 | 2022年11月13日(日) | 2022年9月5日(月)~10月11日(火) |
第129回 | 2023年2月5日(日) | 2022年12月5日(月)~2023年1月10日(火) |
上記、年3回の試験日に限定されずに、都合の良い日程を選んで受験するCBT試験も御座います。
最後に
社会人として学べるマナーが学べる秘書検定は、秘書を目指す人や就職活動を控える人におすすめです。就職を有利に進めるなら、2級か準1級を目指すと良いと思います。
秘書検定については、独学でも取得は可能ですが、より効率的に時短で資格取得を目指すのであれば、通信講座を利用するのも一つです。忙しくて資格取得のための勉強時間を割くことが中々難しい方は、ぜひ通信講座を利用してみてはいかがでしょうか?